「統合失調症者の自己概念測定尺度の開発に関する研究」のお知らせ
1. 研究の意義・目的について
精神の病気をもつ皆さんが、病気と付き合いながら、その人らしく生きていくには、自分自身と向き合い、自分の強みや長所を見いだすことが必要であると言われています。また、自分の強みや長所はストレングスと言われていますが、このストレングスを上手に活かして、病気や障害だけでない人生の新しい目標を作りあげていくことが重要であると言われています。
統合失調症の患者さんには、これまで様々な症状を体験し、入退院を繰り返す体験をされている方もいらっしゃいます。病気や障害だけでない自分自身のことを考えて、自分の強みや長所を見つけるということがより重要であると考えます。今回の研究では、統合失調症の患者さんが自分のことを考える尺度が必要であると考え、「自己概念測定尺度 」という尺度を開発することを目的としています。この尺度は統合失調症の方が自分を見つめ直し、自分のストレングスを見いだすのに役立つ尺度です。この尺度が開発されることで、統合失調症の方が地域でその人らしく暮らすための支援に生かせることができます。
2. 研究方法について
2008年に調査した「統合失調症者の病識の関連要因に関する研究」の病識に関するインタビューデータの内容を分析し尺度を作成します。
3. 情報の利用目的
インタビューデータを用い、統合失調症者の自己概念測定尺度を作成します。また、本研究以外の目的で使用することがありません。
4. 情報の開示手続き
2008年に調査した「統合失調症者の病識の関連要因に関する研究」における個人情報はすべてプライバシーの保護から調査後に破棄しています。そのため、本研究で使用するインタビューデータは個人が特定できない内容のインタビューデータになっておりますので、インタビューデータ内容の開示できません。しかし、本研究の結果並びに「統合失調症者の病識の関連要因に関する研究」の研究結果については希望があれば、いつでもお知らせすることができます。その際は、問い合わせの連絡先にご連絡ください。
5. 問い合わせ・苦情等の連絡先
筑波大学 医学医療系 保健医療学域
教授 森 千鶴
連絡先:029-853-8062 PHS:91794 e-mail:mori@md.tsukuba.ac.jp